海と森のミネラルを含む塩

塩麹に合う塩を探し求めて。

お味噌汁は麹パワーを毎日簡単にとることができる日本古来からの知恵です。近年、新しい麹の食べ方として「塩麹」が生まれました。忙しい毎日の中でも美味しく、栄養のある食事を手軽に作りたいという現代のライフスタイルに求められて生まれたのが「塩麹」。

お塩の代わりに使っていただくだけで、食べ物を驚くほど美味しく変えてくれます。

この塩麹を商品化しようと考えた時、どのお塩を使おうかと、いろいろと試しました。当麹屋の米こうじと相性がよく、栄養ある食卓にふさわしいミネラルを持つお塩…。

そして出会ったのが、純国産、成分無調整の「石垣の塩」。

石垣の塩は、貴重なサンゴ礁の海から作られた天然塩です。国際自然保護区(ラムサール条約)に指定されている名蔵湾(アンパル)沖合い約2ｋｍ先、熱帯魚舞うエメラルドグリーンのサンゴ礁の海水を原料に生まれた天然塩です。

ラムサール条約とは？

ラムサール条約は、湿地の保存に関する国際条約。水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で制定されました。名蔵アンパル(日本の沖縄県石垣市西部に位置する干潟およびマングローブ林を含む地域)は、このラムサール条約に登録されています。

「稚魚が集まる場所」の意味を持つ名蔵湾は、地元の人々が晩ごはんのおかずを取りにくるほど、豊かな海です。

「石垣の塩」は、太陽の光が入り、珊瑚と魚が元気に生活している水深約20メートルから海水を汲み上げ、独自の低温乾燥（特許取得済み）により釜で煮詰めること３日間。一切の成分調整をしない製法で作りあげられています。

名蔵湾はその特殊な形のおかげで、森から流れ込んだミネラルと、海のミネラルの両方が含まれています。海だけではなく森も塩の味を作っています。豊かな里海は、豊かな里山からもたらされると島人たちは考えています。

お塩は熱が加わると甘みが出て、塩の味が優しくなる特徴があります。塩こうじ作りに使っていただくと、とても優しい味の塩麹となり、驚きますよ。

石垣の塩の工房を訪ねた日は、きれいな夕日を見ることができました！