ごあいさつ
明治時代、横浜の田園地帯だった菊名村にある弊社には、農閑期になると多くの農家さんがお米を持ってきては麹に加工してお渡ししていました。
その麹を使って、各家庭でお味噌やお醤油を作り自家製の味を楽しむというのが当時は一般的な日本の文化だったそうです。小泉麹屋は明治には麹加工所として150余年ずっと地域の発酵食品文化を支え続けてきたのです。
昭和58年(1983年)四代目の勝徳の急逝により一旦、その歴史に幕を下ろすことになります。
しかし、麹作りの技術を、味噌作りの製法を、受け継がれる母親の家庭の味を、このままなくしては伝統の文化の消滅になってしまいます。
1997年、五代目にあたる私(聡)が脱サラをして14年振りにのれんに火をともし、小泉麹屋は再開しました。
継続のためには、伝統の技と味を守りつつ常に時代に合った新しい試みにチャレンジすることを忘れずに取り組みながら。
家でお味噌を作り、母の味、家庭の味としてホッとする味わいを。 母から子、子から孫へと語り継がれてゆく本物の味と文化のお手伝いができればこんなに幸せなことはありません。
現場に行かれる地域ではみなさんといっしょに、 遠方の方にはネットを通じて、 とにかく多くの方々が、日本の伝統的な文化、家庭の味、美味しい家庭の手前味噌を伝承するお手伝いができるよう 日々、努力を重ねています。
小泉麹屋 代表 小泉聡